『「割れ窓理論」ってご存知でしょうか?』
あまり聞きなれない用語になりますが、
環境犯罪学上の理論である
「割れ窓理論(ブロークンウインドウ理論)」
この考え方は、
ビジネス上でも活用されており、
かのスティーブ・ジョブズもアップル社に
復帰した際に取り入れたとされています。
今回は、
職場で使える
この「割れ窓理論」についてのお話しです。
この「割れ窓理論」とは?
アメリカの犯罪学者James Wilson
とGeorge Keringが発案した理論です。
建物の窓が壊れているのを放置すると、
誰も注意を払っていないという象徴になり、
やがては、他の窓もまもなく全て壊される
という考えです。
割れた窓を見た人が、
「この場所は防犯に配慮していない」と感じ、
犯罪を起こしても大丈夫ではないかと
考えることから、
犯罪の発生件数が増えます。
「割れ窓理論」を活用した New York の具体例
ニューヨークの地下鉄公団は地下鉄の落書き
清掃作戦に取り組み、地下鉄警察は地下鉄内
で頻繁に起こる重罪事件への対処として
無賃乗車の撲滅に取り組みました。
地下鉄に描かれたらく書きを
徹底的に消すことで、
地下鉄内での他の犯罪が減少しました。
その後、ニューヨークの市長となった
Rudolph William Louis “Rudy” Giuliani氏は
この「割れ窓理論」を元に、
徹底的に街の落書きなど軽微な犯罪を
取り締まった結果、凶悪犯罪の件数をも
激減させることが出来ました。
ビジネスにも活用されている「割れ窓理論」
★『ディズニーランド・ディズニーシー』
ディズニーランドやディズニーシーでは、
パーク内のささいな傷をおろそかにせず、
ペンキの塗りなおしや破損箇所の修繕を
見つけ次第頻繁に行うことで、キャスト
だけでなく、ゲストのマナーも向上させる
ことに成功しています。
★『ノードストローム』
アメリカのデパートチェーン、
ノードストロームでは、単に傷を治して
おくという消極的対策だけでなく、
「割れ窓」の対極である意味合いの
ピアノの生演奏を顧客に提供するなどして、
成果につなげています。
★『日本電産・永守重信社長』
「儲かっていない会社にはいくつか共通点が
あるのです。一つは社員の士気が落ちています。
会社の士気が落ちていると当然工場は汚いですよ。
事務所も汚い。電話の応対がいいかげん。
マナーがなっていない。
つまり「 6S 」ができていないのです」
この6Sとは、
整理、整頓、清潔、清掃、作法、躾の
ことをさすようです。
Steven Paul Jobsもこの「割れ窓理論」
を利用していたことで有名です。
1996年業績不振に陥っていた
アップル社に復帰した時、
これを元に社内改革を行ったとされています。
その頃のアップル社内というのは「学級崩壊」
ならぬ「社内崩壊」とでも言うのか
優秀な人は山ほどいましたが、全員が自分の
向きたいほうを向いて好きな事をやっている
ような感じでした。
スティーブ・ジョブズがアップルに戻って
きて、まず対処したことはダレた社風を
一新することだったようです。
彼が復活する前の社内は遅刻が常態化し、
ペットを持ち込み犬と遊んでいる社員まで
いたようです。
スティーブ・ジョブズがアップルに戻って
きて行った仕事。それは、働く「環境」を
徹底的に変えたことでした。
職場の「割れ窓」は放置すべきではないです。
職場でも、挨拶、時間、期限、小さな嘘など、
社会人として基本的なことを見逃していると、
それが割れ窓になってしまう可能性があります。
例えば、汚い作業環境では「これでいいや」
と仕事の完成度に甘さがあっても許容して
しまう空気が出てくるでしょうし、果ては
不正なども発生する可能性があります。
大手ベンチャー企業が老舗の出版事業を
買収した際には、徹底して時間管理と机
の片付けを命じたという話もあります。
職場で簡単にできる「割れ窓理論」の応用編
基本は「凡事徹底」
なんでもないような当たり前のことを徹底的
に行うこと。
それが”割れ窓”を防ぐ手段となります。
・あいさつをきちんとする
・デスクや書類など作業環境を整理する
・社内の掃除を徹底する
・時間や期限を厳守する
・報告/連絡/相談(ホウレンソウ)を徹底する
どれもなんでもないようなことばかりです。
あなたの会社や職場でも
「割れ窓理論」を応用させてみては
いかがでしょうか?
Sam
P.S.
今週のおすすめの1冊
【公式ブログは今何位?】
海外旅行で権利収入 Project公開中
気になる方はこちらからどうぞ
⇒ 海外旅行で権利収入 Project
タグ:George L. Kelling, James Wilson, Steve Jobs, ジェームズ・ウィルソン, ジョージ・ケリング, スティーブ・ジョブズ, ディズニーシー, ディズニーランド, ノードストローム, 作法, 凡事徹底, 割れ窓, 割れ窓理論, 整理, 整頓, 日本電産, 永守重信, 清潔, 社長, 躾
Samさん
こんにちは、りつきです。
スティーブ ジョブズ 映画観ました。
アップル社に戻り、奔走している
場面を思い出しました。
>なんでもないような当たり前のことを
徹底的に行うこと。
1つ1つは、取るに足らないことですが
続けていくとなると、難しいです。
身が引き締まる思いです。
Samさん、いつもありがとうございます。
応援していますね!