『本日決定 東京環境サポーター債の利率 』
東京環境サポーター債って何なのと思われた方へ
『東京環境サポーター債』とは、
先月の小池百合子知事定例会見で発表されたものです。
内容については、いかのとおりです。
「2つ目が、環境に関してでございますけれども、
『東京環境サポーター債』という債券を発行したいと、
このように考えております。
都としてグリーンボンドの発行に向けた検討を
進めているところですけれども、そこに至るまで
のトライアルとして行うものでございまして、
『東京環境サポーター債』と名付けました。
<参考記事>以下より抜粋させて頂きました。
『東京環境サポーター債』ってなに?
小池都知事の記者会見が10月21日だったので、
あれから一か月かなりの機動的ですね。
都の資金調達のお話しになります。
記者会見で興味を持たれた方もいらっしゃるかと
思ったので記事にしようと思いました。
東京都は、
定期的に債券を発行して資金調達をしています。
ここで債券とは、
簡単にいうと借用証書のイメージです。
東京都が発行するものなので、
借り手は東京都になります。
債券には一定の年限があり、クーポン(利率)が
ついていて、一定期間ごとに債券の保有者に対して
利息が支払われるといったものになります。
ちなみに、
個人向けには、このような感じで発行されています。
個人向け東京都債一覧
最近の特徴として、個人向け都債を見てみると、
今年は今日現在のところ発行されていません。
この背景には、マイナス金利の影響が非常に大きいです。
ここもと米国大統領選の後、日米の長期金利が
上昇してきたため、日本の10年物の国債の金利
久しぶりにプラスレンジに戻りました。
とはいっても、0.0x%と非常に低いです。
個人向け以外に関しても、10年未満の発行はなく。
10年超のものは発行されているといった状況です。
さて、前置きが随分長くなってしましましたが、
東京環境サポーター債のここが知りたいポイントについて
概要はこちら⇒ 東京環境サポーター債 (参照)
① 期間5年
満期が5年という意味です。
② 利率年 AUD 2.00% ~ AUD 3.00%
利率に幅がありますが、本日午後に決定予定です。
利息はAUD(オーストラリアドル)で支払われます。
③ 償還日 平成33年12月3日
満期日になります。
④ 利払日 6月・12月の5日
年2回利息が支払われるという意味です。
(最後の利払いは12月3日)
⑤ 購入対象者
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県に在住または
在勤・在学の個人の方、同エリア内に
主たる事務所・事業所を有する法人、団体
⑤にあるように、
限定された人しか買えないようですね。
⑥ 購入単位についてAUD1,000-の整数倍で
上限はAUD1,000,000-まで
みなさんの気になるところをまとめチェック
どれくらいで資金で買えるの?
最低購入単位がAUD1,000-で、
いま、1 AUD = 約 82.00 円 なので、
1,000 × 82.00 = 82,000円
ということで、約82,000円相当額で
購入できることになります。
いくら儲かるの?
満期まで保有したことの前提条件で考えると、
今仮に、利率3.00%で決定したことで考えると
AUD 1,000 × 3.00% ÷ 2 = AUD 15 (税込)
6か月ごとにもらえる利息はAUD 15 になります。
1AUD = 約 82.00円として換算すると約1,230円
満期まで、為替レートが一定だったとすると。。
10回利息が支払われるので、約12,300円となります。
外国の通貨が絡むものなので、
常に変動要因が絡んでくるのですが、
利率が、AUD 3%で、通期の為替が
現在レベルの 1AUD = 82.00円
という仮定で考えると、約82,000円の投資に対して
5年間で約12,300円の利益になるイメージです。
今の円金利の状態から考えると、
とても魅力的に見えますが、
もちろんリスク要因もあるので、
その点に触れておきます。
外貨の投資が初めての方にとって、
気になる元本の部分なのですが、
今回のケースにおいて、
元本部分に関して考えると、
1AUD = 82.00円未満のAUD安円高になると、
元本が毀損します。
例えば、満期時に1AUD = 75.00円だったとすると。。
元本部分が75,000円となり、
約7,000円分元本が毀損してしまいます。
5年間の満期までに受け取る利息があるので、
これも含めて毀損分をカバーできるまでの円高で
あれば、当初の投資金額を下回ることはないです。
一方、プラスの側面としては、AUD高円安になれば、
具体的に申し上げると、
満期時に1AUD = 100.00円になれば、
元本は、100,000円になるので、為替差益が発生します。
といった感じに、
為替動向によって、マイナス面、プラス面の
大きな変動要因があります。
もしご投資される場合は、
東京都が発行するものだから安全といった安易に
判断されることなく、為替リスクを十分に理解した
上で行ってください。
できるだけ、わかりやすいように書いたつもりですが、
どうしても、専門的な要素もあり少々難しかった
かもしれません。
内容について、
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Sam
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